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新シリーズ『睡蓮みどりのモノクロの手帖』デジタル版配信開始!



女優として活動しながら、映画評や小説なども手掛ける睡蓮みどりの赤裸々秘密の写真日記!
『睡蓮みどりのモノクロの手帖』が配信スタートを記念して、ちょっとだけご紹介!


○月×日
打ち合わせ後、いきつけの新宿のバー「スナイパー」にアキナと映画プロデューサーのゴウダさんと行く。
いつも通りママのサチ子さんは寝てしまっているので自分で酒をつぐしかない。
ラフロイドのボトルは半分も残っていなかった。
カウンターには名前の知ってる写真家とテレビ局でカメラマンをやっているゴロー君がいた。
ゴロー君と会うのは久しぶり。ざっと三年ぶりくらいだろうか。
それとカウンターの一番右奥の定位置にはいつものことながら画伯がいる。
酔っぱらって独り言をいいながらよくコースターのうらに猫の画を書いている。
その日も何か言っていた。終電があるからとアキナが帰るといい、
ゴウダさんも明日が早いというのでそのタイミングで帰る。
みんな先に帰ってしまったので、ひとり別の店にふらふらと行くことにした。
出て行くタイミングで評論家のTさんが「スナイパー」に入ってくる。
金髪なので目立つ。映画関係者がよくいく店に行った。
作家ナカムラさんがいた。こうして彼とばったり会うことは多い。
行動範囲が似ているのだろう。二時間くらいかけて引っ越しが大変だという話を聞かされる。
ラムをロックで三杯くらいとウイスキーのソーダ割りを飲んだ。





○月×日
「スナイパー」に行くと再び写真家に会った。写真家はひとりだった。私もひとりだった。
飲もうか、と言うので一緒に飲んだ。
彼は安保法案の話と食べ物の話をした。彼はサヨクが集結しないと、としきりにいった。
嫌いな食べ物が梅干しというところだけ共通していた。
サチ子さんが起きたタイミングで店を出る。そのままホテルに行く。
何度もそこには来ているという感じだった。セックスが好きなのかと聞かれ、私は別に、と答えた。
本心だった。
そんな女いないんじゃないの、となぜか私は冷たく言った。
彼は驚いた目を一瞬してから、自分が少数派だって思った方がいいよとなぜか言うのだった。
私は何も答えなかった。なんだ、と少し思った。
そう思いながら、我ながら変なことを思うものだと思った。
翌日、ホテルにピアスを置いてきたことに気付いて電話。








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